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「南大阪平和人権連帯会議・沖縄現地学習会」に参加して |
私にとって二度目の沖縄現地学習会となりました。同じブロックから参加した方のお父さんのお兄さんが沖縄戦線で亡くなられています。『平和の礎』では、亡くなった叔父さんの名前が記されている碑石を前に、皆で献花を行い、ご冥福をお祈りしました。
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戦後、35,000柱以上もの遺骨を収骨して納めた『魂魄の塔』などを巡り、多くの遺族や、残された人びとの怒りや哀しみ、平和に架ける想いを肌で感じることができました。
私たち一行には、小学校教諭をされている平和学習のガイドさんが同行。非常に優しく丁寧なガイドで、私みたいな学のない者にとっては、大変わかりやすく大助かりでした。
翌日、広大な嘉手納基地を目前にして、嘉手納基地爆音訴訟の報告を受けました。夜間・早朝に年間400回以上もの軍機による爆音は「人間の生活を、完全に破壊するものだ」と強調。私たちも、その爆音を生で体験し納得させられました。
最終日は、辺野古新基地建設反対闘争の現場へ。アソシエでも講演して頂いた安次富(あしとみ)さんから現状報告として、沖縄意見広告の反響や米国議会の見方などから「辺野古移設は事実上の破綻状態」と聞き、少しほっとしました。激しい闘争中だった7年前の物々しい雰囲気に比べて、今回は「穏やかな海」という印象。「おじぃ、おばぁたちが、諦めずに闘い続けてきた結果なのだ!」と想うと、胸が熱くなりました。
毎日の生活を繰り返しているなか、知らないうちに大切なことから目をそらされ、耳をふさがれ、口をつぐまされているのかもしれない現代。そこで、沖縄の地に出向き「自分の目でとらえ、自分の耳で確かめ、自分の手で触れ、感じたことを、自分の口で言葉にすることの大切さ」に気づかされました。そして、自分たちが「歴史を創り出している当事者なのだ」ということを、実感する機会にもなりました。
天皇を守るために捨石にされた沖縄。暗いガマ(自然にできた洞窟のこと)の中で、沖縄戦の説明を聞いている時、言葉を失っている自分に気がつく。胸が重く、苦しい体験。「2度と戦争を繰り返してはいけない」と何度も誓いました。読谷村内のガマ・戦跡
未来を生きる子どもたちに平和で住みやすい世の中を創造する為に、これからも反戦平和の運動に、積極的に参加しようと思います。
皆さんもぜひ参加してみて下さい。お酒を召し上がる方には特にオススメですよ(#^.^#)。
参考
沖縄県公文書館
財団法人 沖縄観光コンベンションビューロー
旧海軍司令部壕事業所
沖縄県読谷村 読谷村史
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