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基地建設で違法行為か?
■50数億円の契約を「非公開」
沖縄県名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局が海上でのブイ設置や辺野古漁港に作業ヤードを整備するための埋め立て工事など、基地本体の準備工事の契約を非公表で行い、今年6月に大手ゼネコンのT建設が複数年契約として五十数億円で落札していたことが判明した。
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辺野古漁港は基地建設に反対する名護市がまだ使用を許可していない。それにもかかわらず防衛局が作業場整備の前提ですでに契約していたことになり、批判の声が上がっている。 |
■許可が得られていない内容も
防衛局は埋め立て本体工事の本年度内の着工を目指しており、その前段となる準備工事を早期に進めたい考えだ。
県に提出した埋め立て申請などによると、準備工事は(1)キャンプ・シュワブ内の作業ヤード整備(2)辺野古地先水面作業ヤード(辺野古漁港)整備(3)美謝川の切り替え(4)工事用仮設道路―など。関係者によると、T建設が受注した工事には辺野古沖でのブイ設置や海上保安庁のゴムボート用スロープ整備も含まれる。
■「秘密国家化」を許さない!
準備工事発注について防衛局は「事業の執行に支障を及ぼす恐れがある」と明らかにしておらず、大成建設も「守秘義務があり、答えられない」と口をつぐんだままだ。
今回の「極秘契約」は公共工事の入札・契約情報の公表を義務付けた「入札契約適正化法」に抵触する疑いがある。都合の悪いことを全て隠ぺいするのは「戦争国家」の常とう手段。民衆の目を欺き基地建設を進める沖縄防衛局やT建設に強く抗議しよう!
参考
辺野古漁港埋め立て契約 防衛局、使用許可なく 琉球新報社ホームページ |