『競争より共生を』一改憲反対・貧困追放・均等待遇一
第79回中之島メーデーアピール
今、アメリカのグローバリズム政策による世界支配の野望が大きく崩れ始めている。
『テロに対する戦い』、その内実である石油略奪を目的にしたイラク戦争は、フセインを処刑し、終結宣言をするも、5年を経て100万を超える人々を殺しながら一層泥沼化している。
まさにどんな巨大な軍事力をもってしても世界を支配することは出来ず、ましてや軍事力で平和は絶対に創れないことを明らかにしている。
このようなアメリカの暴挙に、世界の国々から大きな抗議の声が巻き起こつている。
南米諸国では、一方的収奪のアメリカ支配から脱却し、多くの反米政権が誕生している。
このような世界の動きに逆行して日本の福田政権は、イラク特措法の衆院のみの強行採決に見られるようにアメリカ追随の姿勢を崩していない。
さらには、国民投票法、教育基本法の改悪や、文科省による歴史教科書改ざんなど、9条改憲、戦争のできる国、戦争をする国への道をひた走っている。
自公政権の長期支配も、昨年の参議院選の大敗北に見られるように、大きく崩れ始めている。小泉政権・自公政権成立以降、強行してきた「構造改革」政策は、労働者・社会的弱者を保護してきた規制をなくし、資本が思う存分収奪できる体制を作り上げてきた。
結果、多大な収益を上げる大企業に対し、ワーキングプアと呼ばれる年収200万以下の労働者が1000万人を超えるという空前の格差社会を作り出した。
昨年の参議院選挙における自民党の大敗北は、目の前の「貧困」に対する多くの国民の怒りの現れである。
このような格差社会を作り上げてきた自公政権は当然のこと、同時にこうした政策にまったく有効に機能してこなかった既存の労働組合も問題にしなくてはならない。
1884年5月1日、8時間労働制を要求してアメリカの労働者がゼネストで立ち上がり、全世界の労働者の団結と連帯をよびかけて以来、メーデーの歴史は始まった。日本ではメーデーが取り組まれて今年で79回目を迎える。
先人たちが、血と汗と涙で勝ち取ってきた労働者の権利を、尊厳を、そして命をこれ以上奪われてはならない。
私たちは、戦争をする国に向けた9条改憲策動を阻止し、
平和な社会の実現を目指して闘う。
私たちは、格差社会を是正し、貧困追放を目指して闘う。
私たちは、差別を許さず均等待遇を目指して闘う。
私たちは、競争社会ではなく、共生社会を目指して闘う。
私たちは、グローバリズムに反対し、世界の労働者と連帯して闘う。
以上、第79回闘う中之島メーデーの名において宣言する。
万国の労働者、団結せよ! 第79回中之島メーデー万歳!
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