初秋の９月１５日、ワシンレミコン闘争勝利解決報告集会が、和歌山県御坊市の㈱生コン協同・ユニテック御坊工場（旧、ワシンレミコン）で各ブロックの多くの仲間と家族、そして業界関係者など１００余名が参加し、盛大に開催され、闘争勝利解決に至までの苦労を労うとともに勝利を祝い、関生運動への確信を深めた。

主催者を代表して挨拶にたった関西地区生コン支部の武委員長は、ワシンレミコン闘争を闘い抜いた当該分会と家族、闘争を支えて頂いた全ブロックの仲間への御礼と祝いのことばを述べ、そしてワシンレミコン闘争勝利は闘争に引き続く勝利であること、勝利というのは闘う過程においては大変だが闘い勝利することで多くの仲間達に喜びと感動、誇りというものを与えれることを強調。ワシンレミコン闘争というのは、労働組合は利用するだけのものであって、すきあらば潰してしまえという経営者のレベルであり、このレベルが関西では生コン工場が出来て今年で５４年の歴史を刻んでいるが、未だ「ネリ屋」という呼び方をされている、生コン産業と言うようになっていないという今日の生コン業界の一つの悪いレベルを表していること。ワシンレミコンは組合が出来た時にヤクザを入れて潰しにかかったが、失敗に終わったこと。その後、大口需要が出たとたんワシンレミコン社は、新設・越境対策など労働組合の力を借りて阻止しようというようになって労働組合と協調するようになり、ワシンレミコン社が地域の協同組合をリードし、協同組合全体が労働組合と協調するようになり良い関係が続いていたこと。
　しかし、この大口需要の仕事が終わったとたん、０５年１月の生コン支部への権力弾圧とほぼ同時期にワシンレミコン社は手のひらを返し、警察権力を活用し組合潰しを企んだがうまく行かず、結果的に企業閉鎖・全員解雇を強行し、成功できないことに挑戦したが失敗に終わったこと。そして我々が勝利し、生コン・アスファルト・ＲＣプラントおよび全敷地を勝ち取ったことを強調。現在、この工場はＪＩＳおよびマル適を取得しており、これから本格的に生コン出荷をしていくこと。そして我々の産業政策運動の主旨について、中小企業の経営安定と労働者の雇用・労働条件、福祉が安定するために運動を推進していることを強調。しかし、この地域の協同組合（日高地区生コンクリート協同組合）はこの工場の協同組合加入を認めていないことや和歌山には和歌山県生コンクリート協同組合連合会という経営者団体があるが、そこにも加入せず、未だ労使関係についたら嫌悪する姿勢を取り続けている日高地区生コンクリート協同組合の姿勢を運動によって改まらせること。また、他地域においても我々の産業政策運動の主旨と違う動きになれば、それを改善するためにこのプラント役割は非常に大きいこと。我々は団結の力によって獲得してきたこの拠点、これは労働者の闘いの拠点になると同時に中小企業の経営を安定する拠点にならないといけないと。我々が進めている産業政策運動は共生、協同、人を大切にする、人道主義に基づいた運動であることを強調。政策運動を更に力強く推進して行くという決意を語った。

 

つづいて、挨拶にたった近畿地方本部・戸田執行委員長は、当該分会、この闘争を支えてくれた全組合員に敬意を表するとともに今回の闘争は政策運動と闘争に確信をもって闘い抜いたことが勝利に繋がったと語った。

 

■影響力拡大をして行く記念すべき一歩

つづいて、関西地区生コン支部・書記長は、勝利解決に至った3つ要因について、一つは１１ケ月に及んだ職場占拠闘争、二つ目はコンプライアンス（法令遵守）闘争、三つ目は和歌山生コン業界における我々の影響力により業界からワシンレミコン社に解決に向けた働きかけがあったことなどを述べ、そして、この闘争勝利を契機に和歌山ブロック自らが業界への影響力拡大をして行く記念すべき一歩にして欲しいと語った。

つづいて、当該分会・分会長より、この闘争を支え協力してくれた全ての仲間への感謝の言葉と御礼を述べ、今後、確信を深め組合運動を頑張って行く決意を語った。
そして、第２部（食事、懇親）が新副ブロック長の乾杯の音頭で始まり、プロ集団が腕をふるって作ってくれた料理を頬張った。当日、現地で天ぷらも揚げてくれて、揚げたての天ぷらも頬張った。美味しかった。食事しながらの歓談が盛り上がる中、中野ブロック長の御礼の挨拶。そして当該分会から各ブロックへの闘争勝利記念旗贈呈と進み、最後に和歌山ブロック担当執行委員の中締めで、報告集会は成功のもと無事終了した。この闘争勝利解決報告集会に参加して下さって皆さん、本当にありがとうございました。