まず08春闘は思い切り闘いました。ストライキや大衆行動を展開し、6,500円の賃上げを勝ちとりました。この金額で満足はできませんが、しかし納得できる春闘だったと思います。
この1年の闘争成果として特筆すべきことは、
①日々雇用の労働者の賃金引き上げとトランスポートやベストライナー等、正社員化への人員補充闘争が進みました。
②女性の処遇改善と政策・制度要求を実現しました。現在女性専用トイレ、生理休暇、セクハラ防止等、女性パワーを発揮して運動を発展させています。女性が自らの要求を社会や労働組合に発信し、それが多くの人の共鳴を得て発展していく。女性からの発進は世の中を変え、労働組合をまともにしていくのです。全力を上げて女性部を応援していきたいと考えています。
③NOx・燃料高騰・賃上げ等のコストアップ対策として、運賃の引き上げを要求し協定化に成功、労働協約実現行動を展開しました。現在多くの職場でこの協定書を履行しています。
④権利侵害反対闘争としては、和歌山ワシンレミコンや斉藤建材・バニッシュ等、勝利解決することができました。
⑤中小企業による中小企業のための協同組合化運動として、未組織の50社以上による阪神地区生コン協同組合が結成されました。これはほとんど労働組合のない未組織の経営者を束ねたというところに大きな意義があります。
⑥広域協が大企業の支配の道具にならないように、相互扶助の精神で中小企業の利益にかなうような運営ができるよう民主化を求めてきましたが、この運動に一定の成果をあげることができました。
⑦シャープやパナソニックの大きな需要地では協同組合と近畿生コン輸送協との集団的な契約を締結し、50,000円まで運賃を上げることに成功しました。
⑧反戦・平和闘争としては、
a)文科省に対し、沖縄戦についての高校歴史教科書検定意見撤回を求める署名、
b)反戦映画「アメリカばんざい」の共同製作、
c)G8洞爺湖サミット抗議行動、
d)韓国の仲間との国際連帯行動等、我々国民・労働者の正義の怒りを力に変え、組織を上げて取り組みました。 |