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■ 15時からエル大阪で大江・岩波沖縄裁判を支援している3団体の共同記者会見を開催し、判決への報告を行った。 (「沖縄戦裁判大阪高裁判決」についての三団体共同声明) ■ 18時から同じエル大阪で判決報告集会を開催。 会場には、150名を超える参加者で溢れた。弁護団からは、裁判官は、証拠についての評価も細かく見ていたこと。とくに家永三郎さんの「太平洋戦争」と大江健三郎さんの「沖縄ノート」が、原告である梅澤、赤松氏の名誉と社会的評価を下げたとは言えないこと。高度な公共の利益と公益性を阻害していないこと。「集団自決」について日本軍の強制、命令が全体的にあったと信じられること。しかし、梅澤、赤松両名の命令があったかどうかの証明はできないとしたこと。そして、原告側が控訴審で提出した証拠については、信用できないとし、採用しなかったこと。高裁判決で新たに、日本国憲法が保障する言論表現の自由を最大限に尊重することが民主主義社会の基盤であるという立場から、出版差し止めが成立するための条件を明確にし、それにもとづいて出版差し止め請求を棄却したことである、と報告された。 会場で、ドイツに出張している大江健三郎さんのメッセージを読み上げた
岩波書店の岡本さんからは、この裁判の背景には政治的な狙いがあり、沖縄戦の真実をひっくり返えそうとしたことである。これが沖縄の人たちの怒りを買い大きなうねりとなった。 弁護団の努力もすざましいものがあつた。民主主義社会では、言論の自由が大切である。
加害者であるべき日本軍に対して、いつのまにか沖縄の人たちが加害者となり、日本軍が被害者のごとく描こうとする。こんなことを許してはならないとした。その後、「高裁判決の意義」について平良宗潤沖縄県歴史協委員長から、「母の残したもの」の著者・宮城晴美さんから講演を受けた。 |