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c Victoria and Albert Museum |
▼問題提起
「差し迫る憲法改憲の動き」中北龍太郎(関西共同行動代表・弁護士)さん
▼アピール
「安倍首相の靖国参拝に抗議する」菱木政晴(真宗大谷派僧侶・靖国訴訟団)さん
昨年12月、戦後の平和主義の全否定へ露骨(ロコツ)にかじをきる動きがあいつぎました。6日与党が特定秘密保護法の成立を強行しました。26日安倍首相は靖国神社参拝に踏み切りました。安倍政権は仲井真沖縄県知事に圧力をかけ、27日沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設のための埋め立てを承認させました。
これに続いて今年安倍政権は、歴代政府が違憲としてきた、他国の戦争を共に戦う集団的自衛権や海外での武力の行使に関する憲法解釈を合憲に変更し、それらを盛りこんだ戦争のための法律を制定しようとしています。そしてさらに安倍政権は、2度と政府に戦争をさせないしばり・憲法9条を投げ捨て、戦争をする国に日本をつくりかえるための憲法改悪を企んでいます。
これらの動きはワンセットで、戦後1度も戦争で殺さず殺されることもなかった戦後平和主義を破壊し、悲惨な戦争の時代の「日本を取り戻す」ものです。
今、市民自らが戦争への道をとめる決意を固め、声を上げ、憲法破壊・憲法改悪と戦争に反対する戦後最高のうねりをつくりあげていくことが求められています。そのためのささやかな最初の一歩、1.20「安倍政権の改憲暴走をとめよう!」講演集会にご参加ください!
■とめよう!憲法改悪
侵略の反省、非戦の決意、平和の願いから生まれた憲法9条は、平和な日本を築いてきました。ところが、安倍首相は9条改憲をに道を開く国民の国防義務を定めています。
安倍政権は今年、これまで違憲とされてきた集団的自衛権の行使を盛りこんだ国家安全保障基本法を制定しようとしています。これは、違憲の法律で9条を有名無実化し、9条改憲の地ならしをするもので、絶対に許されない暴挙です。
平和のために、憲法破壊と憲法改悪をとめましょう!
■ストップ!戦争への道
来年度から5年間で約25兆円もかけた大軍拡が進められます。戦地に殴り込む部隊、敵基地攻撃能力など、自衛隊を海外で戦争をする軍隊に仕立てあげるものです。自衛隊と米軍の軍事一体化も進んでいます。
米軍基地の集中する沖縄にさらなる犠牲を強いる名護市辺野古の米軍新基地建設計画、関西でも京丹後市の経が岬にXバンドレーダー米軍基地計画が強行されようとしています。こうしたアメリカと肩を並べて戦う、違法な先制攻撃に踏みこむ動きは、アジアの軍事緊張を高め、全面戦争になる恐れがあります。戦争への道をストップしましょう!
■靖国参拝に抗議する
靖国神社は戦前、国のために戦死した兵士をたたえ、侵略戦争に国民を動員するための軍国主義の神社でした。戦後も靖国神社は、戦争を正当化し、戦争の最高責任者らを英雄視し祭っています。安倍首相の靖国参拝は侵略戦争を美化し、日本の戦争は誤りだったという世界共通の認識・国際秩序をくつがえすものです。戦争を美化する歴史観に立って、侵略戦争の反省から生まれた憲法の改悪がたくらまれているのです。
日本を世界から孤立させる靖国参拝―憲法改悪を絶対に許してはなりません。
■廃止しよう!秘密保護法
秘密保護法が施行されると恐ろしいことが起きます。
例えば―
▼「何が秘密かも秘密」。
▼ネットでの書きこみさえ厳罰に。
▼情報は市民のものでなくなる。
▼正しく政治が行われているか市民が判断できない。
▼警察の監視の目が普段の会話にまで光る。
▼「見ざる聞かざる言わざる」の息苦しい社会になる。
▼原発など市民の安全にかかわる情報も隠される。
▼戦争計画が作られても市民は知ることができず、いつの間にか戦争に巻き込まれる。民主主義と人権を破壊する秘密保護法は、アメリカとともに戦争をするために作られました。こんな悪法は1日も早く廃止しましょう!
主催:関西共同行動(大阪市北区西天満4-6-19
北ビル2号館402号中北法律事務TEL06-6364-0123)
講演集会 「安部政権の改憲暴走をとめよう」パンフレットより抜粋