日朝ピョンヤン宣言から12年
5・28ストックホルム合意の履行を求める大阪集会
12年前、小泉首相と金正日総書記は日朝ピョンヤン宣言を発表。しかし、今もその内容は履行されていない。その中で「日朝国交正常化の早期実現を求める市民連帯大阪」が主催して9月17日に集会が開催された。
国交正常化へ向かって
今年の集会は本年5月にマスコミにも報道されたストックホルムでの日朝会談(1)で国交正常化の流れができたとして期待が大きくなっている。まず集会では有本共同代表より主催者挨拶がされ、北遺族連絡会のDVD上映に入った。日本では報道されない映像を集会参加者全員が見た。
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講義を聞く参加者たち |
その後、本日の講演へと入った。「歴史的局面を迎えた日朝関係」と題して朝鮮大学文学歴史学部准教授の李柄輝(リ・ビョンフィ)さんからお話しいただいた。
1991年、日朝国交正常化のための第一回会議が開始された。内容は日韓方式(賠償ではなく経済問題での支援協力)で進められ、赤十字で拉致問題を協議していくことになった。水面下で拉致があるとの情報を得ていた小泉総理はその後、訪朝に踏みきった。第一期から第四期と協議は進められてきたが日朝関係は前に進まない。
宣言の履行を再確認
ストックホルム合意では、平壌宣言の履行を再確認し、ゴールを日朝の国交正常化とする。
共和国側は「不幸な過去(植民地問題)」、日本側は「懸案事項(拉致問題)」を解決すべき課題としているが、最も関係が悪化は最近の12年間である。早期に日朝の国交正常化を求める集会参加者たちは、改めてストックホルム合意で正常化に近づいたことを確認した。
参考
(1) 合意事項(PDF)-外務省ホームページ 概要は、(こちら)
日朝平壌宣言 - Wikipedia
日朝平壌宣言 -外務省ホームページ |