差別と分断を乗り越え、平和を築こう!

ピースマダン2024で労働法を学習
10月19日、生野区民センターにおいて日朝日韓青年団体会議が主催する「ピースマダン2024」が開催され、日本および朝鮮半島にルーツをもつ青年ら約30人が結集した。本年度は、労組から労基法の解説とその大改悪に向けた動きをレクチャーし、参加者で意見交換した。

 

ピースマダンは、韓青大阪の司会で進行した。当日朝に自民党本部に火炎瓶が投げ入れられる事件があったこと、朝鮮半島の情勢など、緊迫する時代情勢について述べた。その上で、民族やルーツの違いはあっても、多くの青年が労働者であり、本日のピースマダンでは、労働基準法の問題について労組から発表を行うことを述べた。 続いて、朝青の方が朝鮮大学校から実習の一環として政治経済学部の4年生の5名が参加していることを紹介し、5名の学生たちが自己紹介した。

労基法の基礎を学び改悪の危険性を啓発

学習会の最初に全港湾大阪支部青年部が、労働基準法について解説した。労基法で定められた労働時間や有給休暇の取得、働き方改革で改定された労働時間規制などについて解説。労働者が自身を守るには、どのような法律で守られているかを知って、職場で権利の侵害があれば、おかしいと声をあげていかなければならないことを強調した。学習会には、朝鮮大学校4年生の学生らが研修の一環として参加しており来年度から社会に出ることを踏まえて、労働者の権利保護について真剣に聞き入っていた。
続いて、関生支部の青年女性部長が、労基法大改悪に向けた動きが昨今進められていることを解説した。部長は、今年1月から開始されていた「労働基準関係法制研究会」に関して議論されている内容を紹介し、労基法改悪に向けた流れの源流になっている新しい資本主義実現会議が示す改革ビジョンについて解説した。その上で、産業別労働組合を組織し闘っていく重要性を強調した。
学習会発表の最後に、韓青大阪のYさんが、家族が職場でのトラブルにあい、関西ゼネラル支部に加入して解決した経験を語った。Yさんは、知識を得て職場で声をあげていくこと、泣き寝入りせずに闘うことの重要性を述べた。

民族の違い乗り越え青年層の交流深める

講義を受けたあと、全5班に分かれてグループ討論を行った。参加者のなかには、これから就職する大学生もおり、高い問題意識を持って多くの議論が交わされた。民族の権利を守る活動に取り組んできた青年たちが労組の闘いに興味を持って様々な質問をする姿が印象的だった。30分の討論時間はあっという間に終了し、その後各班で議論された内容を全体で共有し、ピースマダン第一部を終了した。
第二部は会場を移し、カムジャタンをつつきながら懇親会を行った。留学同の仲間が、ホワイトボードに絵を描くゲームで場を盛り上げ、民族や所属団体の違いを乗り越えて、和気あいあいと交流が行われた。



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