関生太鼓


とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和 2024春関西のつどい

日本は戦争に加担するな!

3月30日、「とめよう!戦争への道 めざそう!アジアの平和2024春関西のつどい」がエルシアターで開催され、清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授)さんと城村典文(戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット代表)さんが講演を行った。

米田大阪平和人権センター理事長の主催者挨拶。昨年10月にパレスチナ「ハマス」がガザ地区で検問所を突破してイスラエル軍と武力衝突した結果、イスラエル軍の反撃により、ガザ地区で3万人超の市民が死亡する事態に発展した。これに対して世界各国からイスラエルに即時停戦するよう抗議の声が上がっている。
憲法前文の戦争放棄や憲法9条を蔑ろしている岸田政権を打倒しなければならないと訴えた。

いまアフガンで起きていること

清末愛砂さんの「ガザとアフガニスタンで起きていること、起こったこと」と題した講演。清末さんは、アフガニスタンの女性たちが地道に権利確立運動に取り組んでいることをアメリカは利用して「女性たちを抑圧からの解放」などと大義名分を付けアフガンを軍事攻撃した。しかし1977年には、カブール大学生などがフェミニスト団体「RAWA」(政治団体)を創設し活動を行った。次にパレスチナ「ガザ」を取り巻く情勢を理解するため、イスラエル建国の歴史とパレスチナ人民へのアパルトヘイト政策に抵抗した闘いが、今回のハマスによる越境攻撃の背景にあることを語った。
ガザは、天井のない監獄と言われ、イスラエル建国により土地を追われたパレスチナ住民が難民化し狭い収容所で生活を強いられている。住民の半数以上が失業していて、国際的経済援助で生活を維持しており、イスラエルによるアパルトヘイトの中止とガザに押し込まれている住民の自由往来と解放を実現させパレスチナ自治権を確立することだと述べた。


城村典文氏
敗戦の歴史を再認識することだと強調

 

奄美群島で進める軍事要塞化の現状

城村典文氏は、「世界自然遺産の奄美群島で進む軍事要塞化の現状」と題した講演。
2014年、自衛隊誘致問題が取り沙汰された時期に市民団体からの「世界自然候補地のアマミノクロウサギが育む豊かな森を破壊して駐屯地を造成するとは、何事だ」と問う抗議の質問書に対して、町長は「まだ国立公園と駐屯地の線引きができていない」と回答した。
一方、奄美・沖縄諸島にある民間空港に米軍機が故障などを理由に着陸している。2023年から離発着訓練を頻繁に行っており、台湾有事を想定し民間空港の軍事利用の既成事実化が進んでいる。また何を根拠にしているのか、「自衛隊はもちろん、米軍も島民を守ってくれる」という声が聴かれつつある。戦後79年、太平洋戦争で多くの島民が犠牲になった歴史を再認識することだと強調した。
集会のまとめと行動を坂田シーサーネット共同代表が提起した後、デモ行進。扇町公園までのデモ行進は「憲法9条」を守れ!戦争法反対!憲法違反の武器輸出をヤメロ」などのコールで市民らにアピールした。

 


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