2月2日、エルおおさかで近畿地本・4支部合同幹部学習会が開催されました。この学習会は、毎年恒例で春闘を目前に控えた2月に、春闘情勢とその時々に合わせたテーマについて学習します。今回は、春闘情勢を関生支部・湯川委員長、国内外情勢をフリージャーナリスト西谷文和さんから講演を受けました。
冒頭、近畿地本・垣沼委員長の開会挨拶で、中小企業に勤める労働者に厳しい昨今の社会情勢の中で続いている生コン支部への弾圧、25春闘~夏に予定されている参議院選挙の重要性が語られました。
第1部、春闘情勢では関生支部・湯川委員長は、2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻を契機に不安定な国際情勢よって物価上昇が中小企業の経営状況とそこで働く労働者の生活に悪影響をおよぼしている。そんななかで連合(特にトヨタ労組)は企業と闘うことをせずに労働者の著しい賃金格差を容認し、それに加担する姿勢を痛烈に批判しました。
日本では、一般化している企業内労働組合ではなく、欧米でスタンダードな産業別労働組合では労働者間の賃金格差を認めない取り組みが進んでいます。関生支部が取り組んでいる同一労働・同一賃金をめざす産業別労働運動の重要性が語られました。産業別労働組合としての組織拡大と組織力の強化、それと並行して大企業による収奪への闘いの継続、それぞれの産業での集団交渉を基本とした春闘をいかに闘うのかを各支部でしっかりと学習して今春闘に臨むことが重要であると提起されました。
国外・国内の情勢を分かりやすく解説
第2部、国内外情勢では西谷さんから、国内外の情勢、特にイスラエルの戦争と大阪の万博・カジノを取り巻く政治問題の二点について詳しく解説していただきました。
イスラエルはヨルダン川西岸(ファタハ)とガザ(ハマス)地区に分かれていて、激しい戦闘による殺戮が1年以上も続いています。戦争首謀者であるイスラエル首相のネタニヤフは、テレビや新聞などの報道機関を潰してしまって、嘘の情報をインターネットで拡散し、結果、フェイクニュースあおられに戦闘が激化、死者が増え続けています。さらに戦闘行為により地球温暖化による環境に大きな影響をおよぼしています。米国では、トランプ大統領を支持する世界的大富豪イーロンマスクがX(旧ツイッター)を買収しトランプにとって都合の良い報道操作を金と権力を使って行っていることを露呈しました。
次に、日本の万博とカジノの問題で維新は、在阪メディアを利用して大きく宣伝し集客を目指しています。しかし、万博開催地の夢洲はもともとゴミの埋め立て地で、メタンガスが発生し、ヒアリ(世界の侵略的外来種)などが存在してるなど問題が指摘されています。税金を湯水のように使う危険な計画は、即刻中止すべきだと訴えました。
戦争や原発問題、地球温暖化やトランプとイーロンマスクとの関係。また、大阪関西万博・カジノ含む日本の政治問題など、関西のノリで時には笑いを取り入れながら分かりやすく解説されました。
最後に、今ほど労働組合の力が大事な時はないと訴え、共に闘うことを全体で確認して終了しました。
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