
日韓平和連帯 8.15訪韓団報告
米国のトランプ大統領は、共和国による核開発やミサイル発射実験を口実に経済制裁の強化や朝鮮半島での戦争もいとわないという発言を繰り返し、共和国を挑発しています。
日本では、安倍政権が共和国の脅威を煽り、日本にミサイルが飛んでくるような印象を国民に与え不安を増長させています。このような状況の中、直接韓国を訪問して日本から戦争反対、平和を希求するアッピールを伝えるため、日韓平和連帯は8月14日~16日まで、山元共同代表を団長に、団長以下17名が韓国ソウルを訪問しました。
ピースキャラバン隊10名は8月11日に大阪を発ち、12日に関釜フェリーで13日に釜山港に上陸し木浦新港でセウォル号見学した後、14日に航空機で訪韓した7名とソウルで合流しました。キャラバン隊報告は「こちら」へ

8月14日は、金浦空港到着後タクシーと自家用車に分乗してソウル市内に移動、チョン・ドゥファン軍事独裁政権時代に反政府活動を行った運動家や学生らにスパイ嫌疑をかけて取り調べを強化するため1976年に建設された、南営洞・対共分室ビルを見学しました。
外観からは普通のビルに見えますが5階部分だけは窓がなく明かり取りがあるだけで、この階に拷問室があります。1987年6月民主化抗争の導火線になったソウル大学パク・ジョンチョルさんの拷問死したのがこの場所です。その後、西大門刑務所跡を訪問し植民地時代から軍事独裁政権時代までの歴史を記録したパネル展示などを見学しました。
8月15日は、朝鮮戦争時に韓国軍により民間人虐殺が行われた現場を訪問しました。戦争当初、南下する朝鮮人民軍が各所に人民委員会を組織しました。その後、米軍が仁川から上陸して米韓国軍が反撃を開始、再びこの地を占領した韓国軍は人民委員会に協力したと思われる民間人を容赦なく虐殺しました。ここでは、銀鉱山跡の洞窟に140名余りの遺骨が発見されています。その後、イムジン閣を訪問し軍事境界線が間近にあることを確認しました。
共和国と鉄道で往来の窓口になる韓国側の「都羅山(トラサン)駅」を訪問、朝鮮半島の平和と統一の願いを寄せ書きに書きました。お昼に、非武装地帯にある6.15りんご農園を訪問し昼食をいただきました。

午後は、ソウル市庁舎前広場で開催された「主権回復と朝鮮半島平和実現のための8.15汎国民大会」に参加しました。大雨にも関わらず広場には1万人を超える人たちで埋まり、「軍事演習を中断しろ」「平和協定を締結しろ」などのシュフレヒコールが響きました。大会の最後に米国大使館前までデモを行い「米国の戦争政策に反対!」
「朝鮮半島の平和を実現せよ!」など、戦争の危機を煽っている米国政府の責任を問うた。
この集会で日本からの訪問団が紹介され、平和フォーラム勝島事務局長が代表して連帯アッピールを行いました。
日韓平和連帯として本年は、6月の国際会議に続いて2回目の訪韓です。朝鮮半島の南北平和統一と停戦協定を平和協定の早期実現に向け取り組んでいきます。

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