![]() ![]() ▲講師 大田昌秀元沖縄県知事 大江・岩波沖縄戦裁判は、2005年元沖縄戦指揮官と遺族が、大江健三郎氏と岩波書店を名誉毀損で提訴した裁判だ。2008年大阪地裁判決では、集団自決に対する旧日本軍の関与を認め、名誉毀損にあたるという原告の請求を退けた。その後大阪高裁でも原告の請求を棄却し、現在原告側は最高裁に上告している。 普天間基地は、都市部に隣接、米軍も認めるほど危険な場所にある。この基地を拡張するのはもってのほかであり、即時閉鎖するべきであると述べた。辺野古新基地建設については、地域が人魚伝説のモデルと云われるジュゴンが生息する貴重な海域だ。この基地は運用年数が40年、基地としての耐用年数は200年。陸と海から対応できる強固な基地を計画しているが、自然環境保護の観点から絶対に基地建設を許してはいけない。過去にフィリピンでも米軍基地を撤去させることができた。民主党が本気になれば米軍再編は可能である。 教科書に真実の沖縄の歴史が記述されることを突破口に、本当の平和・本当の安全について国民一人一人が再認識しなければならない。平和とはただ戦争を無くすだけではない。教育、雇用、医療、福祉などあらゆる日常生活のなか、構造的な格差や差別を排除しなければ真の平和社会は実現しない。 くさり No,729より 〈関連記事〉 ・検定意見の撤回を求める会・関西 |